電話をかけてインターネット接続

前回、インターネットへ繋ぐ正式な方法を説明しましたが、多くの人はプロバイダから線も引かず、IPアドレス も取得せずにインターネットを使用しています。ここではその方法、ダイヤルアップという仕組みについて考えましょう。


図9

図9はダイヤルアップの仕組みです。プロバイダではまず、皆さんの家からかかってくる電話の受け口を用意します。 そして電話1本1本にたいしてどのIPアドレスを割り付けるか設定してあります。このIPアドレスはプロバイダがJPNICに申請して割り付けられた 番号です。接続前のあなたのパソコンにはIPアドレスは設定されていません。


図10

次にあなたの家からプロバイダに電話をかけ、たまたま192.30.220.3というIPアドレスを割り付けられた電話にかかりました。 すると、プロバイダ側の装置とあなたのパソコンでやりとりし、あなたのパソコンが、 192.30.220.3というIPアドレスを自動設定します。このとき、あなたのパソコンはプロバイダ経由で, インターネットに接続していると同時に独自のIPアドレスを持って動作していることになります。 ダイヤルアップの場合、IPアドレスはプロバイダどの電話回線に繋がるかでランダムにきまります。 プロバイダによっては追加料金を払うことによりいつも同じIPに替えることもできます。