インターネットとTCP/IPの関係

現在、インターネットには企業用スーパーコンピュータ、ワークステーションからパソコン、TVまで、 さまざまな機器が接続されています。そんなバラバラの機器同士で情報をやり取りするための約束事や手順があります。 それはとプロトコル呼ばれ、TCP/IPはそのうちのひとつです。 ここでは通信をする場合にプロトコルがどのような役割を果たしているのか考えていきましょう。

図3

図3は電話での通信を例にしています。
電話で通信できるのは電話にも電話網のインターフェースというプロトコル(=約束事)が あるからです。もし会社によって独自の通信方法だったら、同じ会社の電話を持つ人にしかかけられず不便です。 そこでどこの会社も繋がるように共通の方法を決めています。それが電話のプロトコルです。
また多くの場合、プロトコルは階層化されています。これがプロトコルを 解り難くしている原因の一つです。
「階層化」と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。では、2人の人間がいる状況を思い浮かべてください。 2人が話す時、「何語を話すか」というのもありますが、他にも「電話で話すか、直接話すか」などの条件もあるでしょう。 場合によっては「声で話すか、筆談にするか」などの条件も出てくるかもしれません。 こういった問題をまず順番に決めていかないと、話を成立させることはできないでしょう。 こういったことがプロトコルでも起こっているのです。



 

図4

図4にインターネットでのプロトコルを示しました。前述の通り、 インターネットは世界中の多くのコンピュータ機器が接続されています。そのためそれらの機器が通信をするためには 共通のプロトコルが必要となりTCP/IPが開発されました。ですから、インターネットのプロトコルといえば TCP/IPで、インターネットを知ったり利用するためには、TCP/IPを勉強することになります。