CDアルバム管理ソフトを作ってみよう!
●レポートの作成●
 
今回はレポートを作成しましょう。
レポートはなにも紙に印刷するだけでなく、「印刷プレビュー」で画面に表示させることもできます。
そしてプレビューで確認してから印刷を行うこともできます。
 
まず、レポートの作成には、新規作成をクリックして「ウィザード」を利用しましょう。
ただし、「オートレポート」は項目が多岐にわたってしまうのであまりオススメできません。
 
レポートの新規作成をクリックして下記のように指定しましょう。
基になるテーブル/クエリは、「tbl_main」を指定します。OKをクリックして次へ進みます。
レポートに含めるフィールドは「tbl_main」「tbl_sub」の全てのフィールドを指定します。
 
次にメインとなるテーブルでは、「tbl_main」を選択します。
 
グループレベルは指定しないで次に進みます。
次の並び替えでは、「連番」を指定します。
今回は「集計のオプション」は使用しません。
 
次の「印刷形式」は好みで選んでください。
ここでは「ステップ」を基準に印刷方向は「横」で作成します。
下にある全てのフィールドを1ページ内に収める」のチェックをオンにして、あとは好みで決めましょう。
このレポートの名前は「rpt_main」とし、「完了」をクリックします。
 
プレビューを見て、どうでしょうか。
これからデザインモードで手直ししていきましょう。
 
ヘッダーが3つあります。
レポートではこのヘッダーとフッダーはとても大事なんです。
レポートは1ページで終わることが少ないので、
・ヘッダーとフッダーを用いて最初と以降のページの表現を変えたり
・グループ化を指定してまとめあげたりしながら
構成していきます。
 
・一番上にある「レポートヘッダー」に記載されているものはレポートの一番最初のページだけ印刷されます。
・「ページヘッダー」は逆に全てのページに印刷されます。
 
つまり表題などは「レポートヘッダー」に、ページ番号などは「ページヘッダー」に記述します。
「tbl_main_ID」は「グループヘッダー」と呼ばれるもので、レコードのグループの先頭に、グループ名やグループの集計などの情報を配置するのに使用します。

「IDヘッダー」については「表示」−「並び替え/グループの設定」を選択し、下記のように「並び替え/グループ化」を設定します。

「tbl_main_ID」のグループフッターを「はい」にして下さい。
「連番」のグループヘッダーとフッターは「いいえ」にし、並び替えの順序だけ「昇順」にします。
これで曲順どおりに並びます。
 
次はCDのタイトル名毎にプリントアウトした時、1番から順に連番を振っていきたいと思います。(「tbl_sub」の「連番」とは異なります。)
「tbl_main_ID」「tbl_sub_ID」はオートナンバーなので、これを連番にすると欠番があると数字が飛んでしまいます。
これを避けるため、「tbl_main_ID」「tbl_sub_ID」欄のコントロールソースを下記のように変更します。
つまりテーブルに格納されている「ID」を表示させるのではなく独自にコントロールソースを変更し、昇順に一番から番号を振っていく「連番」を作成するわけです。
 
・コントロールソースに =1 を、
・集計実行に 「グループ全体」 と記載してください。
 
「連番」コントロールのコントロールソースも同様に設定します。
これによって連番が印刷されます。
 
次にグループ化のために作成したIDヘッダーですが、問題点があります。
レポート表示のときに一つのCDに収載している曲名が二ページにわたって印刷されれば、二ページ目のアーティスト名、タイトル名などが分からなくなってしまいます。
これを避ける為に、「tbl_main_IDヘッダー」のプロパティを変更します。
・「ID」ヘッダーのプロパティの書式を開いてください。そのなかで「セクションの繰り返し」の「はい」を選びます。
これは二ページにわたると自動的に「ID」ヘッダーを一番上に印刷してくれます。
あとは好みでテキストボックスの大きさや位置を変えたり、レイアウトを変更したりしてみてください。
 
一応ここで作成したサンプルを載せてみます。
 
どうでしょう、思った通りのレポートができあがりましたか?
次はクエリーについて勉強しましょう。
 

 

 
 
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