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WAN
・WANとは、Wide Area Network (広域ネットワーク)の略で、平たく言えば複数のLANを何らかの方法で相互接続したものです。WANを世界規模で実現しているのが、ご存知のインターネットです。
LANの項では、LAN上で使用されるMACアドレスについてご紹介しました。MACアドレスはたとえば「aa:bb:cc:dd:ee:ff」のような16進6バイトで表されるIDで、一般的に工場出荷時に決められたものをそのまま使用します。
・LAN上ではこれでいいのですが、WAN上でこれをそのまま使うとどうなるかをちょっと考えてみてください。たとえば、インターネット上に100万台の計算機が接続されているとします。インターネットに接続されているLAN上で、とある計算機Aが、どこにあるかわからない(が、すぐとなりにあるかもしれない)計算機Cに1パケットを送信するとします。そのパケットは、宛先がどこにあるかは想像もつかないので、全世界の100万台の計算機に送り届けられようとします。また同時に、別の計算機Dも計算機Eにパケットを送信しようとしようものなら、ネットワークが簡単に破綻してしまうことは理解できると思います。

例)計算機Aから計算機Cへ送信




・インターネット上で使用することを想定して実験を重なられてきたプロトコル(通信規約)であるTCP/IPプロトコルでは、この問題について1つの解決策を提示しています。原理は簡単なもので、 「宛先の計算機がそのLAN上にあるとわかっている 場合は、そのパケットをLANの外へは送出しない」 ようにしたのです。
例)計算機Aから計算機Cへ送信(TCP/IP)