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ピア・ツー・ピアネットワークは、導入および保守が簡単で、エンドユーザが少ない場合に有効です。 |
しかし、これらのネットワークは、クライアント/サーバネットワークに比べて強固ではなく、パフォー |
マンスや総体的な能力で劣ります。 |
また、ピア・ツー・ピアネットワークには、いくつか難点もあります。
あるユーザがワークステーショ |
ンの電源を切ると、他のユーザはそのワークステーションに帰属するデータや周辺装置を使用で |
きなくなります。また、他のユーザからデータやアプリケーションのアクセスを受けると、ワークス |
テーションのパフォーマンスが落ちるという問題もあります。拡張性においても制約があり、規模 |
を拡大する場合にはネットワーク形式を変更しなければならないこともありえるので、今後ネット |
ワークの規模が拡大しない場合にのみ導入するのがいいでしょう。 |
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導入時に検討すべき項目 |
- ネットワークインタフェースカードまたはコントローラ(NIC)
すべてのピアシステムにNICを取り付け、各NICドライバでファイルおよびプリントサービス、クライアント、プロトコルを設定する必要があります。
- プロトコル
ファイルやプリンタを共有するには、ひとつのプロトコルが必要になります。(プロトコルについては後ほど詳しく説明します)
ピアツーピアネットワークでは主にMicrosoft NetBEUI、IPX/SPX、TCP/IPなどのプロトコルが使用されますが、設定が簡単で高速なNetBEUIを用いるのがおすすめです。
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ピア・ツー・ピアに必要なもの |
- ネットワークアダプタ(ネットワークインターフェースカード):マシン台数分
- ケーブル:10BASE、5/2/T(一般的には10BASE-T又は100BASE-TXが多く使われる)、10BASE-T、100BASE-TXではマシン台数分必要
- HUB(10BASE-T、100BASE-TX時必要)
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リソース |
ピアツーピアネットワークでは、ある1台のコンピュータにプリンタなどのリソースを接続するのが一般的です。このコンピュータを通してネットワーク上の他のコンピュータが各々のリソースを
共有する形になります。 |
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プログラム |
ピアツピアネットワークでは、ワープロソフトや表計算ソフトなどのアプリケーションソフトを一般的にはそれぞれのコンピュータにインストールする事になります。
ユーザーは、自分のコンピュータのプログラムを使って、ネットワーク上の他のコンピュータのファイルなどにアクセスする事ができます。
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セキュリティ問題 |
ピア・ツー・ピアネットワークでは基本的なセキュリティは、各クライアントからピアツーピアネットワークにログインするときに提供されるか、あるいは、共有リソースにパスワードを設定して共有レベルのセキュリティを確保することができますが、高度なセキュリティ機能は備わっていません。 |
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ファイル交換ソフト |
MP3形式などの音楽データをインターネット上で交換するファイル交換ソフトもあります。ナップスターやグヌーテラといったものが主流です。グヌーテラの方は、インターネットに接続した個人のパソコン同士で直接、データを交換するので、この状態をピアツーピアということもあります。仲介しているのがLANケーブルかインターネットかという違いだけで、データを渡す方も受け取る方も対等な立場で、個人同士という意味で、P2PをPerson
to Personの略とすることもあります。 |
配線方式 |
ピア・ツー・ピアネットワークで通常使用されているケーブルには次の2種類があります。 |
- シールドなしツイストペア(UTP)ケーブル ツイストペアまたはカテゴリ5ケーブルとも呼ばれます。このケーブルを使用する場合、各コンピュータはネットワークハブ経由で接 続されます。このケーブルは10台以上のコンピュータがあるオフィスに適していますが、小規模のピア・ツー・ピアネットワークで も使用することができます。トラブルシューティングが容易で、1台のコンピュータとハブの間でケーブルが断線してもネットワーク 全体がダウンするようなことはありません。
- Thinnetケーブル 細軸イーサネットまたは細軸同軸ケーブルとも呼ばれます。このケーブルはコンピュータの接続が簡単で、特に少ない台数のコンピュ ータを接続する場合に最適です。しかし、Thinnetケーブルの欠点の1つに、コンピュータ間を接続するケーブルが断線すると、ネットワーク全体がダウンする点があります。各コンピュータは、コンピュータ同士を1本の長いケーブルで繋ぐようにして相互に接続し、両端が終端となります。
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