ネットワークに必要な伝送メディアについて説明します。
伝送メディアって何? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 

伝送メディアはネットワーク上のコンピュータや装置を接続する物理的な通路
ネットワークのコンピュータがお互いに通信できるようになります。
どのメディアも専用のネットワークハードウェアがなければ情報を伝送する事はできません。
ネットワークインターウェースカードなどのネットワークハードウェアは
使用するメディアのタイプに適合したものでなければなりません。
大規模なネットワークの場合は
それぞれの部分に異なるメディアを利用する事がありますが
伝送メディアを混在させると、ネットワークが複雑になり
構築や維持管理が難しくなります。

伝送メディアは何があるの?  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ケーブル(銅線ケーブル)

最も良く使われているケーブルで銅線の周りに保護のために
プラスチックで被覆してあります。
同軸ケーブル非シールド型ツイストペアケーブル
シールド型ツイストペアケーブルの3種類があります。

>>もうすこし詳しく説明します。

光ファイバーケーブル

大規模なネットワークの多くが光を使用し情報を伝送しています。
ガラスやプラスチックのコア部分に光を通して
光信号を送り情報を高速で伝送します。

100Mbpsを超える速度で情報うを伝送する事ができ
なかには伝送速度が2Gbpsを越えるものもあります。
他の伝送メディアでは伝送する距離が長くなると信号が弱くなるのですが
光ファイバーケーブルは数キロ先まで送っても
検出できないほどの減衰が出るくらいで大きな影響は受けません。
電気信号を出しませんし電子複写機など他の装置から干渉を受ける恐れがないので
セキュリティを重視、盗聴を心配する企業にとっては理想的です。
取扱いがむずかしく、ガラスコア光ファイバーケーブルは切れやすいため
段千箇所を発見する為に高価な監視装置が必要になる事もあります。

ワイヤレス

物理的にケーブルで接続できない部分(例えば湖の向こう側にオフィスがある場合など)
がネットワークにある場合にワイヤレス伝送を利用する事ができます。
赤外線・無線,・マイクロウェーブそれに衛星(サテライト)等のシステムがあります。

>>もう少し詳しく説明します。
さらに詳しく!(ケーブル) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
同軸ケーブル

硬い銅線をコアに使い、プラスチックで被覆してあります。
金属メッシュやフォイルの層が近くの装置が出すノイズから電気信号を守っています。
さらにケーブル全体をプラスチックの保護層が包んでいます。
タイプが数種類あり、よく使われるのは RG-11RG-58それにRG-62です。
電気信号の伝送に対する抵抗はオームで表され、最もよく使われるのは50オームです。
情報伝送速度は10Mbpsのものがほとんどなのですが
太いケーブルではさらに高速の通信が可能です。
非常に安く手に入るので、ネットワークに広く利用されています。

非シールド型ツイストペアケーブル

一般的に2、4、8または16本の電線でできていて、
ケーブル全体をプラスチックの保護層が包んでいます。
2本の銅線が撚りあわさっており、近くにある装置が出す
ノイズの干渉を受けにくくなっています。
電話ジャックに似たコネクタを使用し、他のケーブルタイプと比べ
軽量で柔軟性があるため、ネットワークの新規構築に最もよく使われるタイプです。
大きく5つのカテゴリーに分類されていて
どのカテゴリーも一度に伝送できる情報量が異なります。
カテゴリー1と2は最大4Mbps、カテゴリー3は16Mbps、カテゴリー4は20Mbps
カテゴリー5は100Mbpsが、それぞれ最大の伝送量になっています。

シールド型ツイストペアケーブル
ネットワークのタイプに応じて2種類のコネクタを使います。
AppleLocalTalkネットワークには小型のピンとソケットを持つコネクタ(イメージ左)を
IBMトークンリングネトワークには大型のツーウェイコネクタ(イメージ右)を使います。
情報伝送速度は150Mbpsですが、16Mbpsを超える速度はほとんど使用しません。
ケーブル自体が太く、あまり柔軟性がないため
何本もケーブルを束ねる必要が設置が難しい場合が多いようです。
さらに詳しく!(ワイヤレス) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
赤外線システム
家庭用のリモコンと同じ技術を使い
赤外線を利用してネットワーク装置間の情報を運びます。
ローカルネットワークであれば、天井の中央に受信装置を設置して
コンピュータやプリンタなどは送受信できるように配置を設定すればが利用ができます。
ただし、赤外線装置の間にある物理的な傷害物は干渉につながるので
位置の設定は重要といえます。
情報速度はそれほど高速ではなく、4Mbpsが一般的です。
情報転送量の少ないネットワークであればこのシステムが適しているでしょう。
長距離に信号を送る場合は、高出力レーザー方式システムを使えば
かなり長い距離でも使うことができますが
このシステムはケーブルシステムよりも高価で
特に長距離(高出力レーザー方式システム)では
強力な送信機が必要になるため、コストがかなりかかることがあるようです。
無線システム
1つの都市内など広い地域にまたがって装置を接続する場合に使用するシステムで
電波を使って信号を伝送し、最も明瞭な周波数を検地してから
情報伝送を開始する機能があるため、他の電波の干渉はあまり問題になりません。
ただし、ネットワークとの電波信号の交換が上手く行えるように
適切な位置を選んで設置します。
他のタイプの伝送メディアとは異なり、装置の接続にケーブルやコネクタは不用です。
このシステムを使うと、ネットワーク上の設置場所がかなり自由になります。
ポータブルコンピュータをネットワークに接続する際に適しています。
伝送できる情報量は最大でも2Mbpsが一般的です。
このシステムを使用するには電波監督官庁の許可がなければ使えないことがあります。
マイクロウェーブシステム

2つの都市間に大きな道路や湖などの空間で
ネットワークを接続しようとしてもできない場合
のほとんど唯一の選択肢です。
ビルの上に小さなパラボラアンテナ(ランドベースマイクロウェーブステーション)
設置し、送受信の方向を正確に決めないと効率の良い情報伝送ができません。
スモッグや雨など環境条件に影響される事があり
設置とメンテナンスは、サービス技術者になければいけません。
このシステムは電波監督商の規制の対象となります。
伝送できる情報量はほとんどが10Mbpsで、
ほかのワイヤレス伝送メディアに比べると大量のデータを伝送する事ができます。

サテライトシステム
航海中の船など、離れた地点との通信に理想的なシステムで
地上役36,000kmの機動上を回る衛星を使い広い範囲の中で2点間の中継をします。
信号は必ず地上と衛星の間の36,000kmを往復するので、0.5〜5秒の遅延が発生します。
2〜10Mbpsの帯域幅を使用する事が多く、帯域幅が広くなるほどコストがかかります。
雨や霧などの一般的な気象条件なら対応できるように設計されていますが
まれに気性や大気の状態に影響される事があるようです。
多数の企業が共同でシステムの構築打ち上げメンテナンスを行い
利用可能な大域幅を共同で使うのが一般的です。
このシステムの設置にあたる企業やサービス業者は
監督官庁の規則に従わなければなりません 。

 

 
 
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