ダイヤルアップでの簡単な接続方法

 ここでは、インターネットの理論的なしくみをみてきました。これから実際に使う場合の機材や接続方法など少し詳しく見ていきます。

 

図27

 現在、一般の多くの人がインターネットの利用は、普通の電話回線を使用してプロバイダにダイアルアップで接続することだと思います。図27に示しましたが、この時MODEM(モデム)を電話回線とパソコンの間に入れて使用します。よくFAXを使うとピィヒョロロー、ジー・ジー等の音が聞こえることがありますが、モデムはコンピュータの信号をこのような音に変換して電話回線上で通信します。図ではモデムが別の機械として描かれていますが、多くのノートパソコンやパソコンではこのモデムを本体内に内蔵していることも多いでしょう。  図のAさんの家では電話をはずしてモデムをつないでいます。普通はBさんの家のようにモデムに電話をつなぐ口があるため、そこに電話をつなぎます。この場合、電話を使っているときはパソコンでインターネットが使えませんし、パソコンでインターネットに接続しているときは、電話が使えなく、外から電話がかかってきても話し中になります。

 

図28

 図28には最近インターネット接続で利用している人も多いISDNを使用した例です。ISDNは普通の電話のように回線の中を音声データを流すのではなく、コンピュータが直接扱うようなデジタルデータを流します。各家庭には普通の電話線とまったく見た目が同じコネクターがあります(実際、普通の電話からISDNに契約を切り替えた場合でも、電話会社の交換機内部の設定を変えるだけで、各家庭にきている電話線の設備はまったく変更しません)。  見た目はまったく同じですが、流れている信号はまったく別なものなので、普通の電話機をつないでも話すことはできません。ISDNを使用する場合、まずDSU(ディー・エス・ユー:Degital Service Unit :意味としてはデジタルサービスをする装置)を繋ぎます。そしてパソコンや電話をつなぐためにはTA(ティー・エイ:Terminal Adaptor:ターミナルアダプター)が必要になりますか。普通のTAには電話を接続する機能と、パソコン等を接続する機能があります。