SQLって何?
 
SQL(Structured Query Language)とは、非手続きな構造化問い合わせ言語のことです。
簡単に訳すと、「プログラミングの必要のない、データベースと直接会話するための命令文」です。
 
SQLは、米国の標準化団体である米国規格協会(ANSI)と国際電気標準会議(IEC)の
関連機関である国際標準化機構(ISO)で、リレーショナルデータベースの標準言語として定められています。
標準ですので、AcessやSQL Server、ORACLEでも同じSQLが使えます。
 
SQLは大きく分けて、テーブルなどを作成したり削除する「データ定義文」(DDL:Data Definition Language)、
レコードをある共通の条件で検索したり更新する「データ操作文」(DML:Data Manipulate Language)、
レコードの変更を確定したり取り消ししたりする「データ制御文」(DCL:Data Control Language) の3つになります。
 
以下は主なSQL文です。
種類
SQL文
DDL文 CREATE、DROP、ALTER、RENAME
DML文

SELECT(データの検索)、INSERT(データの挿入)、UPDATE(データの更新)、

DELETE(データの削除)

DCL文 COMMIT(DML文の確定)、ROLLBACK(DML文の取り消し)
■SQLの使い方
データベースにSQL文を送る方法はいくつかあります。
プログラムやコマンドラインから直接文を入力してするものや、プログラミング言語にSQL文を組み込む方法な
どがあります。今回はVBにSQL文を組み込むので、後者となります。
 
SQLは、データベース内の、どの「テーブル」に対して、どのような「条件」で、
「なに」をさせるかを指定します。
どの「テーブル」かはFROM句で、どのような「条件」かはWHERE句で、「なに」をさせるかはSELECT句(データの検索)を使用します。
またその他に、INSERT句(データの挿入)、UPDATE句(データの更新)、DELETE句(データの削除)
などのSQL文があります。
 

ここでは、前の項目で作成したCDアルバム管理ソフトのテーブルを基に選択クエリを作って説明します。

アーティスト名とタイトル名と種別を選択するクエリを作成します。
これは選択クエリをデザインビューで開いたところです。

 
では、SQLビューで開いてみましょう。クエリタブを右クリックしたメニュー内にSQLビューがあります。
 
これがSQLステートメントです。
 
クエリウィザードはこのように、全てのSQLステートメントを自動生成します。
システム開発の現場ではこの機能を逆手にとっていろいろな場面で利用しているのです。
例えばVBAに複雑なSQLを記述するとき、SQLビューで表示したリストからSQLの構文を調べたりそのままコ
ピー&ペーストしたりできるのです。
構文を見やすくするために改行をいれて形を整えてもSQLの実行に影響はありません。
 
SQLでは、どの「テーブル」のどの「フィールド」かをSELECT句で指定します。
又、テーブル名とフィールド名をピリオドで結びます。
任意のフィールドを複数指定する場合は、カンマで区切ります。
テーブルの全てのフィールドを対象にする場合、アスタリスク(*)で指定することもできます。
どの「テーブル」を参照するかはFROM句で指定し、最後にセミコロンで終わるのが構文の規則です。
今回の例では、「テーブル1から(FROM)テーブル1のアーティスト名、タイトル名、種別を選択(SELECT)」
という意味になっています。
 

 

 
 
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