エディタに慣れよう!(その2)
 
さて引き続きエディタとイベントに慣れるために、テキストボックスの内容によってメッセージを出したり出さなかったりするようにしてみましょう。
それには「If」という制御文を使います。
if 条件式 then
 条件式の通りだった時に行う処理
else

 それ以外の時に行う処理

end if
と書きます。
elseは、「それ以外の時に行う処理」がなければ省略可能です。
 

←こうすると「日本語」と入力したときだけメッセージボックスがでます。

 
←こうすると「日本語」と入力したときだけメッセージボックスがでません。(条件式の違いを比べてみてください。)
 
 
さて、先ほど使用した制御文「if」は条件式を評価しその結果に応じて処理を行うことができる条件制御文でした。
次は、この「if」を活用してメッセージボックスの種類を変更した処理を作ってみましょう。

ヘルプの「MsgBox関数」によると、構文は下記のように書きます。[ ]は省略可能です。

MsgBox(prompt[,buttons][,title][,helpfile,context])
 

promptは、必ず指定します。

ダイアログボックス内にメッセージとして表示する文字列を指定します。
 
buttonsは、省略可能です。
表示されるボタンの種類と個数、使用するアイコンのスタイルなどを表す値の合計値を示す数式を指定します。省略すると、0になります。また、ボタンの種類と個数には下記のようなものがあります。
定数
内容
vbOKOnly
0
[OK]ボタンのみを表示します。
vbOKCancel
1
[OK]ボタンと[キャンセル]ボタンを表示します。
vbAbortRetryIgnore
2
[中止]、[再試行]、および[無視]の3つのボタンを表示します。
vbYesNoCancel
3
[はい]、[いいえ]、及び[キャンセル]の3つのボタンを表示します。
vbYesNo
4
[はい]ボタンと[いいえ]ボタンを表示します。
vbRetryCancel
5
[再試行]ボタンと[キャンセル]ボタンを表示します。
vbCritical
16
警告メッセージアイコンを表示します。
vbQuestion
32
問い合わせメッセージアイコンを表示します。
vbExclamation
48
注意メッセージアイコンを表示します。
vbInformation
64
情報メッセージアイコンを表示します。
vbDefaultButton1
0
第一ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton2
256
第二ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton3
512
第三ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton4
768
第四ボタンを標準ボタンにします。
vbMsgBoxHelpButton
16384
ヘルプボタンを追加します。
 
メッセージボックスの中の各種「ボタン」はVBAでは下のように表現します。

定数

説明
vbOK
1
[OK]
vbCancel
2
[キャンセル]
vbAbout
3
[中止]
vbRetry
4
[再試行]
vbIgnore
5
[無視]
vbYes
6
[はい]
vbNo
7
[いいえ]
では実際に何か作ってみましょう。
例えば「vbOKCancel」というボタンを使って、OKとキャンセルの二つのボタンを表示し、OKボタンをクリックしたとき別のメッセージボックスを出す、という命令を作成してみましょう。
 
コマンドボタンのほうを使って作成します。
まず今までのメッセージを消して、MSGBOX関数のすぐ後ろに括弧を入力します。
そしてダブルコーテーションで囲んでメッセージを入力しましょう。
[vb」と入力すると何か出てきましたね。(これは定数一覧です。)
では「vbOKCancel」を選びましょう。
そしてカッコを閉じて半角イコールを入力すると、ボタンの種類のリストが出てきますので、vbOKを選びましょう。
だいたいこんな感じになりました。
 
それではそれぞれ、OKボタンをクリックしたときとそうでないときの処理を書きます。
 
一応フォームを上書き保存してフォームビューで確かめてみましょう。
さて、コマンドボタンをクリックしてみると…。
 

←OKを押すと・・・。

キャンセルを押すと・・・。→

 
でもこのメッセージだったら「OK」と「キャンセル」より、「はい」「いいえ」のほうがいいですね。
そこでちょっと書き換えてみましょう。
 
 
では改めて確かめてみましょう。
ちゃんと「はい」と「いいえ」になりました。
 
どうでしょう?だいぶ「エディタ」の書き方に慣れましたか?
言語の約束のコツをちょっと覚えれば後は応用でいろいろとできますよね。
間違えても、どこが違うかアクセスがヒントを与えてくれる場合も多いので、失敗を恐れずにどんどんと作って早く慣れましょう。
 
では、次は「イベント」についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
 
 

 

 
 
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